それでも、お母さんはそれ以上何も言ってくれなかった。 いいんだ。 その代わり、結果を出す。 そうすれば、きっとお母さんも認めてくれるよね? だから、頑張って来るね! 「行ってきまーす!」 お兄ちゃんとお姉ちゃんが出て行った後、しばらくしてからわたしも家を出た。 一条君とは、駅の近くにあるクレープ屋さんの前で待ち合わせ。 普段からスカートを履くことが多いわたしは、ひらひらの可愛いスカートと、黒のタイツにモコモコのブーツを履いた子どもっぽい格好。 一条君の私服は、どんな感じなのかな。