ーーガチャ リビングに入ると、お兄ちゃんとお姉ちゃんが朝ご飯を食べていた。 「今頃起きたの?もうすぐテストでしょ?ただでさえ出来ないんだから、人の何倍も頑張らないと」 顔を見るなり、お母さんはテストのことをグチグチ言い出す。 いつもいつも、お母さんがわたしを見る目は、期待なんてこれっぽっちも抱いていない。 出来の悪いわたしに、終始呆れ顔。 「わかってるよ。今日は、友達と勉強して来るから」 わかってる。 物覚えの悪い、わたしがダメなんだってことは。