や、やっと帰れる。


疲れたよ〜!


なんだか、普段の授業よりも数倍疲れた。



だけど、一条君といる放課後は嫌いじゃない。



「明日、どうする?」



「へっ?」



旧校舎を出て、下駄箱に向かっている途中、一条君が横目にわたしを見て言った。



明日……?



「土曜だろ?勉強するなら、付き合ってやるけど」



「えっ?」



ビックリして思わずマヌケな声を出した。