「離せ」



「あぁ!?テメーの指図は受けねぇっつってんだろ!?」



「じゃあ力づくで離させてやるよ」



「上等だ、コラァ!」



感情剥き出しで怒鳴りつける金髪君に、爽やか君は思っていたよりも冷静な声。



だけど無表情だから余計に怖い。



どうしよう。


どうしたら……。


この雰囲気はヤバいよね。



だけど止めに入るなんて無謀なことは出来ない。



だけど止めないと……。


でもどうやって?


力では敵うはずもない。



オロオロ

アワアワ


そうすることしか出来ないわたし。



周りの野次馬は、そんな2人を面白そうに眺めているだけ。


っていうか、止めようよ〜!


お願いだから!






そんなことを思ったその時───────