「イチゴミルフィーユと、チョコバナナ下さい」 え……? そう言ったのはわたしじゃない。 隣で一条君がサラッとそう言ったんだ。 も、もしかして……。 わたしが迷ってたから? いやいや。 そんなはずは。 「両方食べれりゃ、文句はないだろ?」 「えっ?」 そう言うってことは、やっぱりわたしが迷ってたから選んでくれたのかな? で、でも。 「別に俺は、甘い物なら何でも良かったし」 わたしの心中を察したのか、一条君はフッと口元を緩めて笑った。