なんだかドキドキしたまま、ノートにシャーペンを走らせた。 やっぱり間違ったりもしたけど、途中で一条君が指摘してくれたり。 解き方のコツを教えてくれたので、後の方は間違えずに済んだ。 「今日はこんくらいにしとくか」 ポケットからスマホを取り出して、時間を確認した一条君。 「あ、うん」 「後は応用問題さえマスターすりゃ、今度のテストは大丈夫だろ」 「ほ、本当?」 嬉しくて、ついつい顔が綻ぶ。