「どうした?わからないのか?さすがの一条も、この問題は難しすぎたか?」 中々書き始めない俺を見て、数学教師は得意気に笑った。 俺を疎ましく思ってるのは知ってたけど、こんなやり方は卑怯だと思う。 でも、負けらんねー。 メラメラと闘争心を燃やしながら、スラスラと黒板に答えを書き始めた。 超難題なせいか、書くことが多すぎて面倒くさい。 シーンとしている中に、チョークの音だけが響き渡る。 最後の答えを書き終えた俺は、そのまま数学教師の顔を見ずに無言で席に戻った。