それから昼休みが終わっても、俺の機嫌が直ることはなかった。 見た目はこんなんなのに、俺はマジメに授業にも出ている。 旧校舎にいるのは、ただ誰にも邪魔されない空間が心地いいから。 それだけ。 本当は立ち入り禁止だけど、ボロくて薄気味悪いせいか、先生達も見回りに来ないのでバレることはない。 木造で古いけど、結構気に入ってたりする。 「あの、一条君っ」 昼休みが終わってすぐに教室に戻ると、隣の席の女に声をかけられた。 ケバいグループのギャルの集団。 俺の1番嫌いなタイプの女達。