「当然のこと。でなければわたくしは此処におりませぬ。」


そう言って百合はふわりと腕に抱えたものを撫でた。



「まっ、まっ、またそのような怪しきものを城に連れ込まれたのか!!」

びくりと百合の腕のものをみて後ずさる岬平。


ーそこにいたものとは。

ふよふよとした身体から何本もの突起物が出ている何とも不思議なものである。