先生の話の途中、突然教室のドアが開き
「すいまっせーん
遅れましたー!」
ドアを見ると茶色の髪の毛を
汗で濡らし遅刻してもなおニコニコと笑っている
「沢尻....入学早々遅刻とわいい度胸だな」
早く座れと言われガタンッと席に着いたのは
私の隣
この子が隣だったんだ
あまりにみすぎたせいで
バチッと目があった
「あ、」
少し驚いた顔をすると
すぐ、ニカーッと笑い
「よろしくな!沢見凛ちゃんだっけ?」
「あ、よろしくね!えっと沢尻.....」
名前がわからず首を傾げると
「沢尻空!」
沢尻空(サワジリソラ)
そういった男の子はとても眩しかった
ニコニコと笑っていて
休み時間になると彼の周りには
必然と人が溢れる
茶色い髪をさらさらなびかせ
パッチリ二重、笑うと左にだけできるえくぼ
隣の席っていうのもあり
私達はよく喋る仲だった

