あれから数日。


麻紀翔は毎日帰ってくるようになった。



女に振られたのだろうか。


だからなのか、私に迫ってくる。




瑠麻を寝かしつけたとたんだ。



「瑠来。」


名前を呼ばれたって動かない私に



首と足に手を回し



「ぅにゃッ。」



持ち上げられた。


そして、そのまま、リビングへ運んでゆくと



ソファーの上にドスンッと落とした。



私、今、体調、悪いんですけど。


それも気づかないなんて。