すると瑠麻は


んー。と悩んでいた。


「瑠麻?

 なにもないよ?気にしないで。」


2歳児にはそんなこときかない。



突然瑠麻の顔が輝きだした。


両手でグーを作り前に出して


「りゅまはどっちもだいすきっ。」


と、言ったんだ。



どっちも……か…。


なにを期待したんだろう。

自分が馬鹿に思える。



「そっか、ありがとお。」


それからなにも話さなかった。