「、!」
完全に力の抜けている私はどうすることもできず、王の肩に持たれるようにして倒れ込む。
「…、ヒメ様…!?」
慌てて宮人長が駆け寄るが、
「少し酔いが回ってしまったようですな。暫くすれば、治まる。」
王は心配はいらないと宮人長に伝え、言葉巧みに追い払った。
私はそんな彼を強く睨み、一層低い声で言う。
「どういう…おつもりか、王よ。」
「…どういう?なんのつもりもないが。」
「そこまでして私の気を引きたいとな…よくもまぁ公の面前で。」
しかし私の言葉を茶化すように王は笑う。
「だからこそ、だ。神よ。」
「なんと横暴な…!」