くれなゐの宮



「…だってふたりでいるし、なかよさそうだし…。

そういうひとたちは“めおと”だっておかあさんがいってたから。」


「………。」



思わずイハルと目を合わせてしまった自分が馬鹿だった。

どうしようもなく狼狽えて、心臓が痛い。

すぐに目を逸らし、どうしたものかと空を仰ぐ。


…正直、自分がここまで重症だとは思わなかった。



「いや、わ、私とこの人はそんなんじゃ、な、なな…」


一方で明らかに動揺を隠しきれていないイハル。しかしユトは容赦ない。


「じゃあどうして?なんなの?」


「いいやあ、それはだな、つまり全てが全てそうじゃないというか…なんというか…」


「?」


「とにかく違うものは違う!この人は、えっと、えっと…私の用心棒で…!」