くれなゐの宮


けれど、恐怖の中でも…まだおれには救いがあった。

ナズやトウカ、コウ…そしてイハル。

救いのない宮で、彼らに出会えたこと。


しかしそれが本当に救いかどうかは分からない。

もしこのまま死ぬ運命ならば、余計別れを辛くさせるだけかも知れない。


だとしても…出会わなければ良かっただなんて思いたくはない。

遅かれ早かれおれ達は出会っていただろう。



ならばこれは偶然ではなく、きっと―――。






「…ねぇ、」


突然のユトがこちらを向いた。


「お姉ちゃんとお兄ちゃんは“めおと”なの?」


何を言うかと思えば、なんとも直球な質問で。

想像してなかったことに、思わずドキリとして全身に力が入る。


「んえっ?」


イハルも同様に素っ頓狂な声を上げて固まった。