何の生物だろうと疑問に思いながらそれを見ていると、ユトが団子を差し出してきた。
「おにいちゃんは?」
「え?ああ、頂きます…」
その団子を受け取り一口もぐりと頬張れば、程よい甘さが口の中一杯に広がり、舌鼓を打つ。
団子って、こんな味だったか…。
どうやらこの数か月で自分は団子の味を忘れてしまっていたようだ。
故郷では…毎日のように食べていたのに…。
今ではもうすっかり宮の食べ物に慣れてしまっている自分がいる。
「おいしいです。」と笑う自分の内側で、複雑な心境が渦巻く。
まるでこの国に上手いこと料理されて、喰われるみたいだ――。

