学校が終わり、家につくと また…赤いパンプスが、玄関にあった。 ――ドクンッ…! 嫌な予感がする。 嫌な予感しかしない。 私の胸の鼓動は、どんどん早くなっていく。 こわい… そのとき、ふっとあの言葉を思い出した。 『ひとりじゃ、ないんだよっ!!』 華奈美に言われた、あの言葉。 ―大丈夫。 私は…ひとりじゃ、ない。 心の中で何回も何回もそう唱え、リビングへ向かった。 リビングに近づくにつれて… お母さんの、すすり泣く声が聞こえた。 大丈夫。大丈夫…。 私は ゆっくり、ドアを開けた。