「うぁっ、かなっ…「あんたはっ…!
ひとりじゃ、ないんだよっ!!」
華奈美は、私の言葉をさえぎって言った。
そっと華奈美の顔を見てみると、涙でいっぱいだった。
華奈美は今、私のことで泣いてるんだ。
私を思って、泣いてるんだ。
あぁ…
やっぱ私、華奈美だいすきだ。
私たちは、1限目が始まるまでずっと泣いた。
ずっとずっと泣いた。
もちろん教室なので、みんなに冷やかな目で見られたが、そんなの関係なしに泣いた。
止まらなかったんだ。
もう、昨日の苦しみと悲しみと絶望に満ちあふれた涙とは違う。
これは、きっと、嬉し涙。
悲し涙なのかもしれないけど、きっと嬉し涙。
そう思えるようになったのは
華奈美の支えがあったから。
それと…
彼に、出会ったから。
彼が、私に力強く、『生きろ』と言ってくれたから。
たったひとことだったけど
そのひとことが、すごく心に響いたんだ。
このあと、私に最大の転機が訪れるなんて
思っても、みなかった。

