*。.雪恋(ユキコイ).。*

私は重い足取りで学校へ向かった。
教室につくと、すでにもう華奈美がいた。

「おはよ…って蒼香、どうしたのその目!?」

華奈美は、いち早く私の異変に気がついてくれた。
やっぱ、親友ってすごいと思う。

私は、昨日の出来事すべてを話した。



お父さんとお母さんが離婚しそうな事。

お父さんに愛人が出来た事。

死のうとした事。そして…

私の命を救ってくれた、彼に合った事。



華奈美は私の目をずっと見つめながら頷きながら聞いていた。



全てを話し終えると、華奈美は何も言わず私を思い切り強く抱きしめた。