「どうゆうことだ! 進路希望調査2枚とも真っ白なのはお前だけだぞ!」


ほら、やっぱり


しかも私だけって


「いや… あの…」


私は返す言葉が見つからない


「何かやりたいことはないのか?」


「特に…」


「とりあえずこれ明後日までに俺に持ってこい」


先生は私に紙を渡した


小学生ときは色々夢があったのに


色んなことを知っていくうちに無理だなって思ってしまって


高校だって家から近いという理由で選んで


久しぶりに悩み事が…


悩みって誰に相談するべきなんだろう


思い浮かんだ人物を慌てて消した


いやいや、ダメでしょ…


だってもう会うことなんてないんだから