暫く無言の侭でタクシーは走り続けた。佐久間は思い出した風に携帯を取り出す。
「あゝ、ジュンちゃん?悪いけどさ、そこ抜け出せる?」
佐久間の部屋に着いた時には部屋のドアが開いていて、玄関には大き目のお洒落な靴がきちんと揃えて置いてあった。
部屋は適度に温まり、淹れたての珈琲の香りが心地良く迎えてくれる。きっとジュンさんが居るのだと感じると、不思議に緊張が解けていた。
「いらっしゃいませ、加奈子ちゃん」
キッチンからジュンさんの声「お邪魔します」と返事をするが、考えてみれば此処は佐久間の部屋だ。
可笑しな返事をしてしまったと佐久間を見るが、何も気にしない様子でリビングのソファーに座り込む。
「今、珈琲淹れてるからちょっと待ってね」
すぐに小さなトレーに珈琲と皿やフォークを並べてジュンさんが現れた。
「涼ちゃん!スーツはすぐにハンガーに掛けなさい!」
佐久間が苦笑いしながら立ち上がり、ソファーに無雑作に投げ出したスーツのジャケットを手に隣の部屋へ消えていった。
ジュンさんは何事もなかったかの様にケーキの箱を開けている。
もしかして…呆気にとられている私に気が付いてジュンさんが笑った。
「そうよ。涼ちゃんと私はそう云う関係なの」
丁度、戻って来た佐久間が可笑しそうに笑う。
「あーはいはい。聞き飽きたよ、その台詞。ふざけてないで打ち合わせだ。詳しく話してよスポンサーの会社に居る彼女の事とか」
「あゝ、ジュンちゃん?悪いけどさ、そこ抜け出せる?」
佐久間の部屋に着いた時には部屋のドアが開いていて、玄関には大き目のお洒落な靴がきちんと揃えて置いてあった。
部屋は適度に温まり、淹れたての珈琲の香りが心地良く迎えてくれる。きっとジュンさんが居るのだと感じると、不思議に緊張が解けていた。
「いらっしゃいませ、加奈子ちゃん」
キッチンからジュンさんの声「お邪魔します」と返事をするが、考えてみれば此処は佐久間の部屋だ。
可笑しな返事をしてしまったと佐久間を見るが、何も気にしない様子でリビングのソファーに座り込む。
「今、珈琲淹れてるからちょっと待ってね」
すぐに小さなトレーに珈琲と皿やフォークを並べてジュンさんが現れた。
「涼ちゃん!スーツはすぐにハンガーに掛けなさい!」
佐久間が苦笑いしながら立ち上がり、ソファーに無雑作に投げ出したスーツのジャケットを手に隣の部屋へ消えていった。
ジュンさんは何事もなかったかの様にケーキの箱を開けている。
もしかして…呆気にとられている私に気が付いてジュンさんが笑った。
「そうよ。涼ちゃんと私はそう云う関係なの」
丁度、戻って来た佐久間が可笑しそうに笑う。
「あーはいはい。聞き飽きたよ、その台詞。ふざけてないで打ち合わせだ。詳しく話してよスポンサーの会社に居る彼女の事とか」
