私と彼と――恋愛小説。

「――最悪よね、あんたって。佐久間も可哀想」


「仕方ないわよ。本当に寝てなかったんだもん」


「眠いから一緒に寝ようぐらい、言えないかねこの娘は」


「杏奈と一緒にしないでよ…」


「で?どうすんの?佐久間ともそうそう会わなくなるんでしょ。フェードアウトも勿体無いよ」


「そうなんだよね、取材も断られたし。まあ、OK出ても私が関わる感じじゃなかったけど」


「何よ取材って。あたし聞いてないわよ?」


「仕事の出来るイケメンみたいな企画…さっくり断られたもん。うちの部員に人気あるんだ、佐久間」


「だろうね。狙うだろ普通」


「ねえ、それ大友さんじゃダメなの?そっちのが興味あるわ」


「杏奈…あんた何時から趣旨変えしたの?若いのしか興味なかったんじゃないのかい。それにジュンさん女に興味ないって」


杏奈は首を傾げる。


「うーん…私の勘に間違いない筈なんだけどなぁ。何せ直感だけで成り上がってますからね」