私と彼と――恋愛小説。

「そのねぇ――ジュンさんってさ。加奈子のメイク担当なの。でさ、因みに普段はおねえ言葉…」


「嘘っ!そんな雰囲気なかったわよ?その手の連中は周りにくさる程居るんだけどなぁ…絶対わかるつもりなのに」


「それは良いから、ジュンさんが何なのよ」


「そうか、ショックで話が飛んだわよ。前にね、佐久間が良く潰されないよねって話してたじゃない?どうやらさ、それ大友さんのお陰みたいよ」


「ねえ杏奈…それってどこ情報よ。いくらなんでもそれは無理でしょうよ。天下のK通に圧力かけられるなんて政治家レベルの話だよ?」


「ネタ元はうちの会長。だから間違いないわよ、細かい事は教えてくれないけどね。M&A絡みで大友さんって随分派手に動いた人みたいね」


「加奈子、あんたさジュンさんが何処の会社に居たとか知らないの?」


恭子の目は殆ど仕事モードだった。どうせ調べればわかる事なのだ。


「知ってる…ライフゲート…」


恭子はその言葉で納得した様子だった。


「解説してよ。売れっ子ライターさん、得意分野でしょ?」


「まあね、ライフゲートってさM&Aで大きくなった会社じゃない。それってね、広告業界も無縁じゃないわけよ」