私と彼と――恋愛小説。

「それで?その後はどうしたのよ」


恭子が目を輝かせて聞く。


「とりあえず寝ちゃいなさいよ。どうせまだなんでしょ?」


杏奈も愉しそうに口を挟む。


「それだけです。買い物に行って食事して…わかんないんだもん佐久間が何考えてるんだか…」


二人して馬鹿にした様に私を見る。言いたい事はわかっている…


「あんたさ…未だに佐伯の事引きずってない?嫌な思いしたのはわかるけどね、いい加減にしないと…」


「そんなんじゃないわよ…」


「じゃあ良いじゃん、佐久間の事嫌いじゃないんでしょ?」


「それはまあ…何て言うか」


「あーもう焦れったいわね。この女!あっ!そうそう。佐久間って言えばさ、面白い話聞いたわよ会長から」


「そうやって話の腰を折るんだから」


「何よ、男と女なんて他人が何言っても無駄なのよ。じゃあ聞きたくないの?」


杏奈のお陰で話が逸れてほっとした。恭子は不満そうにしている。