私と彼と――恋愛小説。

「それだけですか?」


「まあね。そのうちにわかるよ、きっと。ねえ、それよりも何処に行こうか?考えてみたら昼間から遊びに行くなんて久しぶりだ」


人懐っこい笑顔を向けられると、それ以上聞けなくなった。


「誤魔化されたかぁ…まあ良いか。お任せするわよ、恋愛音痴の佐久間さんに」


「酷いなぁ…別に恋愛しないわけじゃないよ」


「良い女に囲まれてそうですしねぇ」


「確かにね、綺麗な子は沢山居るかもね。そう云う仕事だし…」


「なのに恋愛音痴?」


「拘るねぇ。仕事が絡む相手はそう云う目で見ないだけだよ。色々支障も出るから」


「あら、それなら私も駄目ね。あなたと仕事してるもの」


「予防線張られてる気分だなぁ」