私と彼と――恋愛小説。

「これだよ、まだ結婚するつもりでいるんだもんなぁ…」


「次が最後かも知れんじゃないか。俺は死ぬまで探し続ける覚悟だからな」


「こんな人だけどね。腕は確かだから…さて、毒される前においとましよう。じゃあ頼みますよ監督」


「お嬢ちゃん、こんな恋愛音痴に構ってないで何時でも連絡しておいで」


車に乗り込むと笑いが込み上げる。佐久間が言われっ放しだったのも面白かった。


「面白い人だろ?」


「そうですね、愉快な方でした。仲が良いんですね」


「意外に一緒に飲んだりするんだ。兄貴みたいな感じかな」


「言われっ放しでしたね。恋愛音痴とか――」


「あの人から見れば誰でもそうだよ。とりあえず俺と寝てみるか?年中そんな事ばかり言ってるんだから」


「へぇーそれは、モテるでしょうね」


「――加奈ちゃんもああ云うのが良いんだ」