私と彼と――恋愛小説。

「とにかくnoxに掲載する原稿打合せしようか?」


佐久間は約束通り短編の原稿を差し出した。六回分前後編…計三話分だった。


「まあ、ゆっくり読んでよ。あれから随分手は加えたからね。文字数に問題があれば教えてよ…それから残り二話分のプロットも有るからね」


「ありがとうございます。あの…五話分って事ですよね?六話目のプロットはお待ちしてれば良いのですね?」


「うん…まあ、最終話は待ってくれるかな?一応――カヲルの最後の作品になるんだし」


不思議な表情だと思った。佐久間は確かに私を見ている筈なのに…随分遠くを見ている風に感じる。


ざわざわと心が揺らぐ…どうしてこれ程不安になるのだろうか。


私には佐久間がさっぱり理解出来ないし――触れてはいけない壁の様なモノを感じるのだ。