「悪いね、忙しいとこ。リストと作品見繕ってきた、他の打合せも大変だと思うがこっちも頼むよ」
「はい、また連絡入れます」
全社的な扱いに決まった途端、佐伯の態度も相応なものになったと云う事か。会議でこれ見よがしな文句を言っていたとは思えない。
多少は気が楽になったとはいえ進め方を考えなければおかしくなりそうだ。
「加奈子…打合せしようか。十分だけ時間空けて、空いたら声かけてよ」
「あー先に済ませましょう。良いですか?」
私の返事に谷女史はスタスタと打合せブース向かう。私も手帳を手に後を追う。
「加奈子さ、カヲル以外の担当外すわ。しばらく短編とインタビュー記事以外やらなくて良いよ」
「でも…それじゃ…」
漸く貰えた新雑誌の副編集長と云う立場…それから外されるのは嫌だった。
「はい、また連絡入れます」
全社的な扱いに決まった途端、佐伯の態度も相応なものになったと云う事か。会議でこれ見よがしな文句を言っていたとは思えない。
多少は気が楽になったとはいえ進め方を考えなければおかしくなりそうだ。
「加奈子…打合せしようか。十分だけ時間空けて、空いたら声かけてよ」
「あー先に済ませましょう。良いですか?」
私の返事に谷女史はスタスタと打合せブース向かう。私も手帳を手に後を追う。
「加奈子さ、カヲル以外の担当外すわ。しばらく短編とインタビュー記事以外やらなくて良いよ」
「でも…それじゃ…」
漸く貰えた新雑誌の副編集長と云う立場…それから外されるのは嫌だった。
