「ひまわりの花束?」

それは、彼女が初めて誕生日を迎えた時にプレゼントをしたものだ。

「本当に、それでいいのかい?」

思わず聞き返した宗助に、
「それでいいの。

だって、名前の次にくれたあたしへのプレゼントなんだもん」

夏々子が言った。

「なっちゃん…」

目頭が熱くなったのを隠すように、宗助は笑った。

「じゃあ、今年の誕生日プレゼントはそれをあげるよ」

そう言った宗助に、
「ありがとう、ソウちゃん!」

夏々子は嬉しそうに言った。