私が望んでもいいのかだろうか。
確証のないカイさんの言葉を信じて言ってもいいのだろうか。
これからカイさんと色々な話をしたいし、色んなとこに行ってみたい。
下らない事で笑い合ったり、週末手を繋いでデートもしたいし、いつかフユちゃんにも会わせたい。
そんなキラキラした夢のような望みが、手に入るの?
喉から手が出るくらいのその望みを口にしたら声は震えていた。
目がじんわり滲んで心臓の暴れる音が耳の奥で聞こえた。
私は、私は、
「…カイさんの…彼女に、なりたい……です」
きっと私顔真っ赤だ。凄い恥ずかしい。
想像してたものよりずっと恥ずかしくて、穴があったら直ぐそこに入りたい。
だけど、
「大事にしてやるよ」
抱きしめられながら耳元で優しいカイさんの声が聞きこえたから、そんなことは大した問題じゃない。

