「あぁ腰いて……」
なんて寝起きの声で艶めかしくボヤくカイさん。
冷静になって思い返すと恥ずかしいけど、今は幸福感の方が勝ってるからカイさんをぎゅっと抱きしめた。
「カイさん」
私、凄く幸せです。
「あぁ…やべぇからそれ」
「え?」
「名前呼びながら胸押し付けて来られたらヤりたくなんだろうが」
「?!?!?!?」
そ、そんなつもりはないのに!!
ていうかそんなことされたら私の身体が持たないです!!
恥ずかしくて咄嗟に距離を取ろうとすると、逃すまいと腰に回された腕に力を込められ捕らえられてしまった。
顔を赤らめる私を喉を鳴らして意地悪く笑うカイさんは、凄い力で腕を引っ張ってあっという間に私を布団の上に組み敷いた。
「か、カイさんッ!」
「声少し枯れてんな」
「ッッもう!やだッ」
「何度も何度も俺の名前呼んで、すげぇ可愛かった」
そう言ってキスの雨を降らして散々窒息した私を見て満足したのか、ニヤリと笑って「シャワー浴びてこい」と言われ散乱したショーツを取って逃げるように浴室に駆け込んだ。
もうっ!朝なんであんなにかっこいいの…!!
朝から心臓が飛び出そうで、火照った身体を冷ますように頭からシャワーを被った。
髪と体を洗って浴室を出てバスタオルを巻いたけど、ブラがないことに気づく。

