「でも私未成年ですし…」
「そうなら飲ませるわけないじゃーん。ハナはサジくんやカイくんの酌とかしてればいいんじゃね?」
「酌…ですか」
「てか寧ろ飲まない方が正解。一応アドバイスしとくけど気ィ張っといた方がいいと思うよ」
「気を張る?」
「酒飲んで気分がいい感じになってて、うまいことに目の前にカワイイ女がいたらそりゃ…ねぇ?」
なんですかそれ…。
突然下劣なことを言い出したアスカさんに呆れた反応しか出ない。
そもそもサジさんやカイさんが仮に酔ったとしても手を出すはずないんだから。
そりゃあ…カイさんとキスはするけど…、そんな風になるなんて想像出来ないし。
考えるだけでも恥ずかしい。
「顔赤いよ?マジカワイイね」
「ちょッ!」
そんな口説き文句を吐かれながら腕を掴まれて強制的にまたお店に戻る羽目になった。

