眉毛がないサジさんは一見ガラが悪いように見えるけど全然そんなことなくて、笑顔が素敵だ。

会社にいる受付嬢なんかよりもサジさんの笑顔の方が私はずっと好き。


「お前ハナちゃんが可愛いからって手出すなよ!!ぶっ殺すぞ!!」

「うるせーよ」

「承知しねーぞ!!ヨシノに言いつけるからな!!」

「営業妨害だ。さっさと行けよ」


ヨシノさんーーーもとい、この店の店主であり私を勧誘した彼に報告をするぐらい心配性なサジさんは「フンッ」とまるで馬の鼻息を鳴らして嵐のように帰って行った。

冷たくあしらうカイさんなんか気にもせず最後お店を出る時サジさんは素敵な笑顔を私に向けてそれだけでお腹がいっぱいになりそうだ。

だけどここのお蕎麦屋さんは頬っぺたが落ちそうなくらい美味しいからそうは言ってられないのが現実。


「アイツまじで海老ねぇのかよ」