それからして皆それなりにいい感じにお酒が回った頃。
いくつか輪に分かれていて同じ輪にカイさんとサジさんもいて、飛び交う話に楽しそうに笑っていた。
私には何の話か分からなかったけど皆が楽しそうに笑うから私も缶チューハイ片手に楽しんでいた。
すると突然アスカさんが私の元へやってきて「お前暇だろ!?来い」と強制的に立たされ引きづられる。
皆酔っているから私が連れていかれたことに気づいてなくて気づいたサジさんに至ってはニコニコして送られた。
アスカさんに引きづられて来られたのはコードが繋がっているテレビの前で、その周りを囲むように知らない男の人たちがいて、その真ん中に座らせられた。
画面にはミニカーに乗ったキャラクターたちがいて、エンジンをふかせて今にも始まりそうな状況。
すると強引にコントローラーを握らされて「お前右のキノコな」と満足気に笑うアスカさん。
「あの、私ゲームやったことな、」
「ほらー前見ろー始まるぞー」
人生初のカートゲームに強制参加させた本人は私に目もくれず指をポキポキ鳴らしウォーミングアップをこなしてる。
画面を見れば私の気持ちなんて構わずにカウントダウンが繰り広げ始めた。
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「あ、アスカさん!?あの、待っ」
「時間は待っちゃくれねぇぞ!」
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「やり方が分からないんですけど!?」
「ギャハハハッ!!お前ガリ勉だったもんな!?」

