「私の勉強のことなら気にしないでください。勉強なんてどこでも出来るのにわざわざ図書館へ足を運ぶことなんてないです」
「だったら図書館でも問題ないだろ」
「そうですけど、」
「流石に勉強してるあんたに手ぇ出す訳にもいかないんだよ」
「カイさんがそうしたいなら私は大丈夫です」
「それだよ、それ。ここ3日それで勉強出来てねぇだろ。流石に俺も学習したから今日から図書館な」
カイさんは最近、受験生の私に凄く気を遣ってくれてる。帰りはいつもより2時間早く送ってくれるし、茶の間で勉強してる間はお店に出て1人にしてくれる。今でさえ配慮がとても素晴らしいけど最初の頃なんかはお店にさえ来させてもらえなかった。
学校終わったら家に直帰しろって言われてそれは1日と持たず2日目から強硬手段でお店に向かった。
けどお店で勉強しても一緒にいる様でいないから尚更勉強に身が入らなくてここ3日間身体共々耐えきれずエッチをした。
今日もてっきりお店だと思ってたのに先手を打たれてしまった。
徒歩で15分くらいの場所に3年年前くらいに出来たらしい大きな図書館があるらしい。館内にはスタバが併設されててインターネットも出来るらしいとカイさんが教えてくれた。
「そんな顔すんなよ」
そんなつもりはないのに無意識に不貞腐れてる顔になってしまうくらい私は不満だ。

