それから私たちは4年の月日を埋める様に身体を繋げ合った。
溶けてしまいそうになるキスを飽きるほどし、もう嫌ってくらいの愛撫をするカイさんは私の身体を丁寧に扱った。
今までよりも何十倍も優しくゆっくりと触れる手に敏感に感じて、自分の身体じゃないみたい。
抱き方はなにも変わっていなかった。
だけど、触れる手やキスが麻薬の様で。
それは行為自体が4年ぶりだからのか、それとも相手がカイさんだからなのか。
長い長い前戯が終わってクタクタになってお互い余裕もなくなった頃、カイさんが中に入ってきたときは涙が滲んだ。
意識が飛んでしまいそうになるほど幸福感が心を満たした。
息を少し荒げながらゆっくりと挿入するカイさんの苦しそうな表情ですら幸せだと思った。
『あんたは俺のだ。ずっと、俺のものだ』
何度も何度も突かれて喉が潰れ、感覚すら分からなくなった私にそう言って律動を繰り返し、それは日を跨ぐまで続いた。

