そんな楽しそうに笑うアヤセさんは本当に可愛いと思った。
大きな二重の瞳がクシャッと目尻に皺と笑窪を作って笑う彼女を純粋に可愛いと思うと同時に、羨ましいような気持ちも浮かんでくる。
本当に男の人からモテるんだろうなって言うのが見ててわかる。
そんな彼女をカイさんも好きだったんだって思うと、自分が恥ずかしく思えて…。
「ッふは!」
すると突然隣に座るカイさんが笑い出して、ぎょっとして顔を向ければ肩を震わせて何故か笑っていて、
突然の事で訳が分からず、一体どこに笑う要素があったのか疑問に思っていると。
「カイさん?」
「見過ぎじゃね?」
首を傾げて意地悪く笑うと、耐えきれなかったのかまた笑い出す。
何が面白いのか分からないのに私は困惑を隠せない。
きっとアヤセさんを見てる私を見て笑ってるのは明白で。
アヤセさんと自分を比べてコンプレックスを感じてる事もきっとカイさんは分かってるんだと思う。
「今日は凄く意地悪です…」
「そんなつもりはねぇけどな?」
「だって…」
…アヤセさんに勝てるとこなんてないもの…。
「あんたのそういうとこ嫌いじゃねぇな」
「え?」
「なんでも顔に出すとこ」
「バカにしてるんですか?」
「じゃなくて、可愛くてたまんねぇんだよ」
…あぁ、もう…狡い…。
この人は本当に狡い…。

