車から降りて砂浜に手を繋いで向かう中、顔が自分でも赤くなってることが分かるくらい熱くて。
サジさんたちに「どうしたの?」って聞かれたら目を泳がすのは目に見えてたから、体温を下げるのに必死だった。
だけど炎天下の中、そんなスペックが高いわけない私の体は治るはずもなく、顔が真っ赤のまま会う羽目になった。
私と違ってカイさんは相変わらずポーカーフェイスで、何食わぬ顔で準備を進めるサジさんたちに近づく。
「カイお前ハナちゃんになんかしたろ!!」
だけど察しのいいサジさんにあっさりバレて余計羞恥にさらされる。
「車で何ヤってたんだよ!?場所を弁えろ!!ハナちゃんが可哀想だろ!!」
もう逆にわざとそんな音量で言ってるんじゃないかってくらいサジさんはカイさんに声を上げる。
サジさんの車に乗っていた人たちも「なんだ」という顔でこっちを見てくるから、恥ずかしさに耐えられず思わずカイさんの背中に身を隠して事が収まるのを大人しく待ってた。
「うるせぇよ」と軽くあしらうカイさんは背中に隠れる私の手を放そうとしてくれない。
手を繋ぐのが嫌なんじゃなくて注目される事に恥ずかしい私は、こういう事に全然慣れてないからこういう時どう対処したらいいか分からない。
「か、カイさん!と、トイレ行ってきます!」
だからもう強硬手段で、無理やり手を離してその場から走って逃げる羽目になった。

