相変わらず眉毛のないサジさんとは本当に久しぶりで、ここ2週間くらい会っていない。
既にタオルを頭に巻いてる状態なサジさんはやる気満々って感じで、車に積んである荷物を出して運んでいく。
だけど、サジさん以外にもワンボックスカーから何人かの男の人が出てきて、手際よくテントやバーベーキューで使うであろう荷物を次々運んでいく中、その中の一人の坊主頭の人が「お久しぶりです」とカイさんに軽く頭を下げた。
どうやら知り合いらしいその人にカイさんは何を言うわけでもなく、軽く「あぁ」と返すとその人はまた頭を下げて砂浜へ向かってった。
「ヨシノが誘ったんだろ。相変わらずガラが悪いな」
「でも話したら優しそうな顔してました」
カイさんやヨシノさんたちの知り合いだから悪い人たちじゃないんだと思う。
見た目はすごく近寄りがたいけど。
「それより水着持ってきたのか?着替えんなら今ここで着替えろ。外で見張ってっから」
「あ、いえ、持ってきてません。買わないとないんです」
「なら買えばいい。近くに店がある」
「だ、大丈夫です…。は、恥ずかしいので…」
大してスタイルが良いとは言えないし、あんな下着みたいな格好で歩けるわけない。
だから買ってなかった状況を密かにラッキーと思っていた私に、まさか近くにお店があるなんて予想だにしていなかった。

