「は、はい…」
「俺がいたんじゃ降りてこれねぇだろうからちょっとコンビニ行ってくるわ。30分くらいで戻る」
「本当にすみません…」
「いやハナちゃんは悪くねぇよ、乙女心がわかんないカイが悪い。じゃあ行ってくっから」
ヨシノさんに迷惑をかけてしまった申し訳なさと色々バレてる羞恥心に襲われながらも、ヨシノさんが出て行った音を確認して一目散に下に降りて服を着た。
上に上がって携帯を確認すれば母からの着信の山。
時間を確認すればまだ門限は過ぎてないから何かあったのか予想をしながら母に掛け直した。
すると、母の友人のお母さんが倒れたとかで今夜は帰れそうにないって事と、父も夜勤だから今夜は私一人になるという知らせだった。
「カイ今ちょっと出てるんだよ。一時間で戻るって言ってたからそろそろ帰ってくんじゃねぇか?」
ヨシノさんはきっちり30分で帰ってきた。
居間でヨシノさんの帰りを待っていた私に、コンビニで買ったらしい袋から煙草とコーヒーとアイスを取り出し、そのアイスを私に差し出してきてくれた。
「ありがとうございます。あと…すみません、色々とご迷惑をかけて…」
「気にすんな。アイスチョコで良かったか?」
「はい。ありがとうございます」
どこまでも優しいヨシノさんは全然気にしてないような表情で、「カイには内緒な?」と意地悪く笑った。

