それはもう明らかに私の答えを分かってての質問で、ここでも意地悪をされる羽目になった。
別れる気なんて更々ない。
だって、
「死んでも別れません!だって、もう逆にカイさんがいない事が有り得ないっていうか、まだ出会ってそんな経ってないけど、もう今まで通りに生きていける気がしないんです!」
私の人生最大の大恋愛で初恋で、私の初めてが全部カイさんだって言うのが奇跡のようで。
「だから後悔する事なんてないんです!きっと、いや絶対、後悔する暇すらないんです!」
「死んでも別れないでいてくれんだ?」
頬杖を付いて私を見るその優しい瞳が私を捕らえる。
「もちろんです!」
「ハナ」
「はい」
ーーーーーーーーすげぇ嬉しい。
伏し目がちに笑うカイさんに釣られて私もおもわず笑った。
私もそう思ってくれる事が凄く嬉しい。
あぁ、もう二人きりだったら今すぐカイさんの胸に飛び込んだのに。
大きな腕に抱きしめられて安心と更なる幸福を感じれたにちがいない。
「サジ坊の言ってた通りだな、”すげぇ純愛すぎてカイらしくねぇけど、ある意味あの子がカイに合ってる”ってな」
そう言って読んでいた新聞を無造作に畳んでやっと目が合わせられたおじさんは、目元に皺を寄せて笑った。

