ブンベツ【完】



急いで鞄の中を徐ろに漁って見つけた携帯を見れば、数件の着信が入っていた。

それは間違いなく学校からのもので、出勤してないから掛かってきてるのかと思ったけど時間を確認すれば、まだいつもと比べてもまだ学校に出勤はしていない。

遅刻ではない事に安堵したけれど急いで折り返そうと操作をし始めた私を察したのか、ヨシノさんは私の頭を優しく撫でるとリビングの方へ戻っていった。