私にとって凄い重くて、凄い意味のある時間なの。
簡単に捨てるなんて出来るわけない。
嫌だよ。全部リセットしたと自分を騙してもう一回始めるなんて。
そんなの無意味で何にも変わらないって事を私は分かってる。
「…もう終わってるんです。それまでなんですそれ以上なんてありません…」
「ハナ」
「分かって下さい…。あの時の" 私 "はもういないんです」
「ちげぇよ。あの時のあんたを探してんじゃない」
じゃあ、この人は私に何を求めてるって言うのだろう…。
私を甘やかして優しくして、そんな私をどうしたいの…?
「…抱けば満足ですか?」
私の思い掛け無い一言にカイさんは目が飛び出そうなくらい驚いた表情で私を見た。
手に取るようなその表情を浮かべるカイさんに有無を言わせないように私は言葉を詰める。
自分でも凄い事を口にしてるって自覚はあるけど、これで捨てなくて済むんならって思ったら言葉は不思議とスラスラと出てくる。
「もう泣いたりしません。あの時と同じような子供じゃないです」
「誰もそんな事言ってねぇだろ」
「言ったじゃないですか。私は、カイさんの為ならなんでもするって。カイさんが望むなら、」
「黙れいい加減にしろ」
「魔が刺したとか理由をつければいいだけの話です。明日になればきっと忘れられます、夢だったと錯覚を起こせる筈ですよ」
「ハナ!!ふざけんーーーーー」

