「私明日仕事なんで行けません、他を当たってください」
「明後日土曜で休みだろ。それに明日だってどうせ休校になるって決まってんだよ」
「休校にならない可能性だってありますーーーーッちょ!」
うんとして折れない私を面倒くさく思ったのか、アスカさんは急に腕を掴んできて強硬手段に出てきた。
吃驚して踏ん張ることができなくてズルズル引き摺られるように改札から離れていく。
腕を振り払おうとしたけどそれ以上の力で抑圧されて何もできない。
「ちょッそれは卑怯です!離してください!」
「お前が素直に頷かないのがいけねぇんだろ」
「アスカさんなら他に行く人なんてどこにでもいるでしょう!?」
「今日しかあの人いねぇんだよ、いいから俺の博打に付き合え」
「意味がわかりませんッ!もう離して!」
「うるせぇな黙って引きずられてろ!」
それからどんなにこの人から離れようと踠いても、「離して」と叫んでも離してくれることはなくて。
挙げ句の果てには私が持ってた傘を掻っ攫って意味も分からず相合傘をして霙が降る街へ進む。
もう本当にこの人は横暴で人の気持ちなんか考えない人!
自分の物差しですべて決めて、あの夏の花火大会だって何でアスカさんと行ったのか本当に謎!
この人に1から100まで合わせられる人なんてこの世にいるのかすらも疑いたくなる。

