『おはよう。莉奈姉。』




そこには上下スウェット姿で


寝癖がついたままの悠斗がいた。





「悠斗おはよう。



 学校…行かないの…?

 あっ…ボタンつけてて

 寝坊しちゃったの?



 ごめんね。ありがとう


 着替えないと遅刻しちゃうよ?」





絆創膏だらけの指を軽く握りながら

悠斗に話しかける。





『俺、今週謹慎だから留守番。』





そう一言呟いた悠斗。







「ごめんね…」







『違う。それで謝りに来たの。


 あんな目の前で人殴っちゃって

 俺のこと怖くなってない?



 莉奈姉の大切な彼氏殴っちゃって

 怪我させちゃったから

 莉奈姉にも先輩にもちゃんと

 謝らなきゃいけないなって思って…





 許してもらえる…?』