*悠斗side





昨日はいろんなことがあったな…


凖にどう伝えよう…






そんなことを悩んで隼汰と歩いていると


学校に着いてしまった。






「俺莉奈姉のこと諦めないわ。


 先輩になんか負けてられない。」





それだけ伝えると隼汰は笑いながら



『やっと本気か!笑


 昨日何があったか知らねえけど


 放課後にでも聞かせろよ!


 早くお前が莉奈姉の近くに


 いてくれねぇと安心して


 恋もできねぇよ、俺。(笑)』






「おう!(笑)」






そう言って教室まで歩いていると

どこかの部屋から叫び声が聞こえる。





明らかに莉奈姉の声だ。




俺らは必死に探す。




ある教室のドアの前に来たとき


聞こえた男の低い怒鳴り声。







『好きな奴できたから?



 何?いつから付き合ってんの?



 そうやっていろんな男はぐらかして



 ちょっとスタイル良いからって



 男騙して楽しいかよ!




 最後に一発ヤらせろよ!』




俺は勢いよくドアを開け、

気付いたときには殴っていた