診察の結果、自律神経の乱れ。
帰り道、なにも聞いてこない悠斗に
公園に寄って話をすることにした。
「私ね?さっき待ってる時に思ったの。
このままじゃだめだ。って。
それにね?診察を受けて妊娠してたわけじゃ
なかったことがわかってホッとしてるの。
でもね…それっていけないことだよね。
ちゃんとしたお付き合いできないと
だめだって思ったの。」
涙をポロポロ流しながらゆっくり話していると
悠斗が涙を拭いながら優しく抱き締めた。
『良かった…
良かった…
気づいてもらえて。
莉奈姉のことちゃんと好きな人、いるよ?
莉奈姉のこと守ってくれる人も、いるよ?
その事は忘れちゃ駄目だからね?』
私が悠斗にしがみつきながら
胸のなかで頷くと泣き止むまで
そのままでいてくれた。
