婦人科に着くと周りには 大きなお腹を抱えた人、 子供を連れて来ている人、 そして子宝に恵まれて喜んでいる男女がいた。 少し震えてきた手を一生懸命 抑えようとしたら悠斗が握りながら 言ってくれたんだ。 『大丈夫。俺、ついてるからね。』 そう言ってる悠斗の手もまた 小刻みに震えていた。 かわいいな… ありがとう、悠斗。 『森下さん 森下莉奈さーん! どうぞ中へお入りください。』 やっと呼ばれて一人で中に入った