「私ね、家族がいてくれるだけで
落ち着くの。幸せなの。
好きって言ってくれて
付き合ってくれる人もできたの。
でもね?その人からの愛され方
その人への愛し方がわからないんだ
彼や友達に一生懸命合わせている
自分がいるんだ
そうしてることで気付かないうちに
自分で自分を追い込んで
一番わかってるはずの自分が
何にもわかっていないんだってことを
朝、悠斗に言われて気付いたの」
そこまで言うと菜月さんが静かに言う
『そうなのね。
もっと甘えて周りに頼っていいのよ?
健太も隼汰も頼りがいのある男に
育ってきたと私は思うのよ。
なにかあったら大好きな莉奈の為に
一番に飛んで行くわよ、2人とも。
もちろん我が家の自慢の息子、
悠斗だって2人と一緒。
必ず莉奈を守ってくれる。
悠真にはまだ癒し効果しか
ないんだけどね(笑)
さっきはごめんね?
思いきり叩いてしまって…
彼は生理が来てないこと知ってるの?
もし言う勇気がなかったり
言いたくないって言うんだったら
婦人科一緒に私行くから…』
