「昨日ね?蒼先輩のお友達の家にいたの
体調悪くて帰るってなって
帰ったら連絡しますって言ったんだ
でもすっかり忘れてたの。
でもね?さっき携帯見たけど
心配のメールや電話
一本も来ていないんだ
笑っちゃうでしょ?
先輩が呼びたいときだけ
呼び出されるんだ
でもね?私が…私がね…」
涙がポロポロ出始めて止まらなくなった
悠斗にしがみつこうとしたけど
その前に悠斗が抱き寄せてくれた
悠斗の胸で泣く。
すると悠斗が耳元で話始める。
『莉奈姉は頑張り屋さんだし
人を悪くは絶対に言わない。
だから何かあっても
一番最初に自分を攻めるでしょ?
嫌だなって思うこと、俺にも
隼汰にももっと話していいんじゃない?
もちろん、俺みたいなお子ちゃまに
話せないようなことや、莉奈姉も
女性だから男は…って思うことも
あると思うんだよ。そしたらそれは
皆のお母さんである菜月さんに
話すっていうのも俺は有りだと思う。』
そういう風に言ってくれて心が
スーっと軽くなった気がした。
しばらくして私は言った
「悠斗…ありがとう
ごめんね?ここ涙で沢山
濡らしちゃった///
ちょっと菜月さんとお話したい」
そう言うと悠斗はニコッと微笑んで
言ってくれたんだ
『今から行くかっ!!!』
